コラム

本コラムへのご質問やお問合せは弊社までご連絡下さい。
電子メール:info@amidaspartners.com ※全角「@」を、半角「@」に置き換えて、送信してください。

2012年日本企業による東南アジア企業のM&A(In-Out)
株式会社アミダスパートナーズ
2013/2/1

 日本企業による東南アジア企業のM&A案件は2011年度に大きく増進、件数は倍増し、2012年度も引き続き活発な動きを見せ同水準で推移しました。特にインドネシア(前年比倍増)とベトナム(2011年に倍増し2012年も同水準)は案件が多く、全体の約半分を占める結果となりました。インドネシア、ベトナムは安価な労働力という面で生産拠点として魅力があるということもあり、中国リスクの分散という側面もあったと思われますが、新興国の需要取込みによる事業拡大の推進を目的とした案件も多いと考えております。

東南アジア関連のM&A(案件数5件以上のみ表示)東南アジア関連のM&A(案件数5件以上のみ表示)

 出資形態につきましては買収よりも資本参加が多かったことが特徴と言えます。これは外国出資規制、情報不足や信用性等の問題、資本提携後の事業運営上のリスクを見極めるなどの日本企業側の姿勢が影響していると思われますが、一方で、国によっては現地資本を残すことで享受できる税制優遇や政府の事業展開支援等もありますので、このような要因も影響しているのではないかと推察しております。


東南アジア各国の案件形態(2012.1.1-2012.12.31)

 案件の規模につきましては、金額が非公表の案件も少なくないですが、金額が公表されている案件ベースでみますと100億円を超える大型の案件は少なく、小規模案件が多いことが伺えます。資本参加形態が多いことや、新興国における会社規模等の事由もあると思われますが、ガバナンスなどの観点から「コントロールが可能な規模感の会社」をターゲットとしている日本企業も多いのではないかと思います。
 弊社に入ってくる東南アジア企業に関する多くの売却・投資案件情報や、具体的な交渉に進んでいる案件などを見ますと、上記の統計結果に違和感はありませんでしたが、シンガポール企業のM&A件数が前年比大きく減少しており、また買収案件がないということは少々意外でした(弊社でもサポートさせて頂いた案件のように、当事者の合意によりあえて公表しない案件もありますが)。
 グローバルベースでシンガポール企業のM&A件数を見た場合では、2010年度及び2011年度では年間約100件の買収が行われており、東南アジア企業の中では最も多く、依然としてマーケットにおいて重要な国であることが確認できます。その背景については、弊社2012年11月1日のコラム「シンガポールを活用したASEAN投資戦略(http://www.amidaspartners.com/column/70.html)」でも触れさせて頂いているとおりです。
 2013年も引き続き、日本企業による東南アジア企業の買収が積極的に進められていくと思いますが、東南アジア全域を一つの経済圏としてとらえ、統括機能としての適用性が高いシンガポールを起点として、従来の日本から東南アジア各地への個別進出から、シンガポールを経由した東南アジア各国への進出・投資等が進むのではないかと考えております。
 また、シンガポールは東南アジア企業のM&Aに関する情報集約地となっていることからも、弊社としましても同国に拠点を構え、既に東南アジアで事業基盤を構築しており更なる拡大を目指している日本企業のみならず、グローバル展開の足掛かりとして東南アジア企業のM&Aを検討している日本企業の一助になれればと思っている次第です。

以上

最新コラム

アミダスパートナーズについて
お問い合わせ