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バイアウトファンドの活動状況等について
株式会社アミダスパートナーズ
2011/11/1

 今年に入り、バイアウトファンドによる投資先企業のExitが増加している。過去3年間の主要なバイアウトファンドの主なExit案件をみると、2009年と2010年は年間10件程度であったが、今年に入ってからは9月末時点ですでにその倍の20件以上の案件が発表されている。

 バイアウトファンドの投資活動が活発だった06~07年の投資案件がExitの時期を迎えているものと想定される。今月に入り、野村プリンシパル・ファイナンスが2006年にMBOで投資したすかいらーくのExitを発表した(ベイン・キャピタルに売却)。

 日本企業が豊富な手許資金を活用し、投資を再開、加速化させているとこも要因となっているのか、日本企業が投資先企業を買収している案件も多く、バイアウトファンドがExitしやすい環境になっているとも考えられる。

 逆に主要なバイアウトファンドの投資活動をみると、リーマン・ショックを機に停滞していたが、2010年は30件弱と増加基調にあった。2011年の前半はMBO案件が多く見られ、引き続き増加していくものと思われたが、大震災直後のツバキ・ナカシマと成城石井の案件以降は、ベイン・キャピタルによるすかいらーくの買収案件も含め、数件程度にとどまっている。

 しかし、バイアウトファンドの足許の投資意欲が旺盛であることもあるが、国内外の経営環境がドラスティックに変化していくなか、危機意識をもった日本企業が生き残りをかけて、企業自身が主体的に、バイアウトファンドとパートナーシップを組むケースが増えていくのではないかと考え、MBO案件も含め、増加していく可能性が高いと考える。

 日本企業がグローバルな厳しい競争下を生き抜くために、短期間で成長軌道を乗せるための意識変革を伴う外科的手術が必要なケースもある。成長企業、成熟企業、成長鈍化企業、親会社がノンコアと位置付けている子会社または事業に対し、中立的な資本と経営資源の提供を行いながら事業の潜在価値の実現や新たな成長を追求していくのがバイアウトファンドの役割の一つである。

 投資資金・リスクマネーの提供、資本構成の見直し等の資本・財務面のサポートのみならず、事業面においても成長戦略の策定支援サポート、成長戦略の実行実務サポート、人材力・組織力の強化、経営の監視(ガバナンス)等におけるサポートも行う。バイアウトファンドの参画による、アジアにおける売上の倍増、同業他社の買収による規模・事業領域の拡大、株式上場等、バイアウトファンドが持つ経営資源を活用して成長した企業は数多くある。

 弊社も多くのバイアウトファンドと永年お付き合いをさせて頂いている。今でもハゲタカのイメージを持たれ、経営者の心情的な要因でうまくいかないケースも数多くあると聞くが、残念に思えてならない。

 潜在的な成長力をもつ日本企業は多いと思われ、今後の日本の産業の活性化のためにも、それら企業の経営者が主体的にバイアウトファンドと組み、バイアウトファンドが持つ経営資源やノウハウ等の付加価値を積極的に活用していくことを、選択肢の一つとして検討して頂きたいと強く願う。

 添付資料・主要バイアウトファンドの過去3年間の主なExit、投資案件

主要Exit案件
出所:レコフM&Aデータベース及び各社プレスリリースを基に弊社作成

主要投資案件
出所:レコフM&Aデータベース及び各社プレスリリースを基に弊社作成

以上

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