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2011年上半期M&A状況について
株式会社アミダスパートナーズ
2011/10/3

1.最近のM&A状況

 世界景気の減速懸念によるドル安、ユーロ安の中、円は、8月19日に過去最高値の75円95銭をつけました。日本企業は、円高、電力問題、高い法人税、労働規制、環境制約、自由貿易協定(FTA)等の遅れと6重苦を抱えるといわれています。国内成長がなかなか望めない中で、円高の後押しもあり、日本企業による海外での買収が活発化しています。 5月には、武田薬品工業様によるスイスの製薬大手ナイコメッドの買収が公表され、直近では、9月26日に日清紡ホールディングス様によるルクセンブルクのTMDフリクション・グループの買収が発表されました。その他にも、ユニチャーム様がベトナム企業を、アサヒグループホールディング様がマレーシア、ニュージランド・オーストラリア企業の買収を決められるなど東南アジアでのM&Aも活発化しています。今後も成長が期待出来る、インド・中国を始めとしたアジアでの地盤を強固にすることが、企業成長の原動力となることは疑いのない事実だと思います。一方で、海外での事業展開を支える意味でも、国内での事業基盤強化も重要であり、事業見直しによる統合や再編も更に伸展していくものと考えます。弊社としましても、日本企業の更なる成長に繋がる国内外のM&Aサポートをさせていただきたいと考えています。

2.2011年上期実績

 2011年上期の日本関連のM&Aについて、各調査会社様の公表は以下の通りです。 株式会社レコフデータ様調査によれば、2011年度上期の日本企業が当事者となるM&A件数は822件で、金額は4兆5305億円、トムソン・ロイター社様によれば、2011年の日本関連M&A公表案件は、件数で1,277件、金額で3.8兆円、ディールロジック社様によれば、日本国籍である企業や資産等を対象としたM&Aは、件数で1,225件、金額で$55.6bnとのことです(*1)。主要な案件につきましては以下をご参照ください。いずれも件数は、東日本大震災の影響もあり、減少していますが、前述をした武田薬品工業様のM&Aに代表されるような規模の大きなM&Aにより、金額ベースでは前年を大きく上回る結果となりました。昨年からの傾向ではありますが、国内M&Aが減少し、クロスボーダー案件が増加していることが伺えます。今後もクロスボーダー案件は引き続き増加するものと思いますが、震災後M&Aの検討を控えていた企業様も事業戦略の再検討を始められ、今年度末に向けての国内での再編、買収等も増加するものと考えます。

2011年上半期M&A状況について

*1 M&Aマーケット調査会社の集計方法等につきましては、2011年9月1日の弊社コラムをご参照ください。

3.終わりに

 新日本製鉄様と住友金属工業様は、9月22日に2012年10月1日に経営統合することで基本契約を締結したとの発表をされました。新会社の会社名も「新日鉄住金」に決まり、経営統合による国内生産基盤の効率化に加え、海外事業への展開を加速されるとのことです。震災を挟んでの非常に厳しい環境下での、ご両社のご決断に敬意を表すると共に、統合新社の発展を祈念したいと思います。

 日本企業にとって、厳しい状況が続きますが、そうした中で、よりスピード感を持った経営が必要とされ、その一つの選択肢がM&Aであることは疑う余地のないところかと思います。先日シンガポールで、M&Aアドバイザーと話をした際にも、中国、韓国を始めとした他国企業との競争の中で、よりスピードが大事であることを再認識しました。アドバイザーである弊社としましてもよりスピード感を持ったご提案、案件の推進に尽力してまいりたいと思います。

以上

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